- 素朴な休日は自然に身を任せた休日
- 生活リズムを整えたり、ストレスを発散したりできる
- 自分に合った素朴な休日の過ごし方を見つけよう!
皆さんは普段の生活で疲れがたまっていませんか?
- 満員電車に長時間乗らなければならず疲れている
- 残業が続いている
このような形で日々の生活にストレスを感じておられる方は多いかと思います。
このような日々が続くと休日の予定を立てる暇もなくだらだらとした休日を過ごし後悔する…といった思いをされる方も少なくないかと思います。
そこで今回提案させていただくのは素朴な休日の過ごし方です。
素朴な休日は自然に飾り気なく過ごす休日のことです。
旅行に行ったり、特別な企てをしたりするのではなくても自宅やその周辺で充実した素朴な休日を過ごしてみませんか?
自分のペースで過ごす朝
素朴な休日は目覚まし時計を使わずに自然に起き、自分のペースで朝を過ごしてみてはいかがでしょうか?
- 目覚まし時計をかけないと昼まで眠ってしまうよ…
- 普段から早くなる習慣がないし…
そのような方は前日の夜と起きた直後の過ごし方を意識してみましょう。
人は眠る約2時間前から睡眠を促すメラトニンが放出され始めます。(1)
この時間内にブルーライトを含む強い光を多く浴びると睡眠の妨げになるので注意が必要です。
また、寝る1~2時間前の入浴も体の熱の放散を助けてくれるので効果的です。
熱いお湯は神経を覚醒させてしまうので、38~40℃くらいのお湯に調整するとリラックス効果が期待できます。(2)
ゆっくりと眠ることができたらカーテンを開けて日光を浴びましょう。
朝日を浴びることで体内時計がリセットされ睡眠・覚醒のリズムが整います。(1)
その後は、シャワーを浴びたり、ゆっくりとコーヒーを飲んだり、朝ご飯を食べたりするのもいいでしょう。
シャワーに覚醒効果を期待するときは41℃くらいの少し熱めのお湯にするのがおすすめです。(2)
コーヒーにも覚醒効果があります(飲みすぎには注意が必要です)し、朝ご飯も体内時計の調節に関与します。(1)
体を少しずつ起こしながら自分に合った朝の過ごし方を見つけていきましょう。
無理のない運動や軽い散歩
ゆっくりとした朝を過ごしたら、少し体を動かしてみましょう。
無理にハードな運動をしなくても座っている時間を減らすだけでも効果があります。
現在は1日8000歩以上の歩行が推奨されています。(3)
- え…8000歩なんて無理…
と思われる方、多いと思います。
そんな方は少しでも座る時間を減らすようにすることを意識してみましょう。
長時間座ることになる場合は途中に立ち上がるだけでもいいですし、いつもより体を少し動かすだけでもいい効果があるとされています。(3)
お出かけができるよ~という方はぜひ自然を感じるために公園や植物園などに行ってみてください。
花を見たり、鳥のさえずりを聞いたり、自然の中で20~30分程度過ごすだけでもストレス発散に効果的だとされています。(4)
ぜひ軽く運動したり、自然に触れたりして日々の喧騒から離れたリラックスした時間を過ごしてみてください。
シンプルな家事をこなす
シンプルな家事をこなしてみるのもいいと思います。
シンプルな家事をこなすことで、自分で自由にやることを決めているという幸せと、家事を終えることができたという小さな達成感から得られるモチベーションを感じることができます。(5)
また、シンプルな家事をすることで座っている時間を減らすこともでき、体調面でもいい方向に傾きます。
- ちょっと掃除機だけかけてみようかな
- 軽く何か作ってみよう
自分に負担にならない程度でいいので、平日にできなかったシンプルな家事をこなすと充実感が得られ健康な休日を送ることができます。
自宅での趣味や映画鑑賞
素朴な休日を楽しむのなら趣味や映画鑑賞もいいでしょう。
仕事に関係のない趣味に打ち込むことで普段のストレス解消につながります。(6)
また、趣味や映画鑑賞で笑うことでこちらも自律神経のバランスを整えたり、免疫系を活性化させたりといい効果を持ちます。
現在はYouTubeやその他のサブスクリプションサービスなどで自宅にいながらでも様々な動画が楽しめますし、電子書籍の普及により読書もしやすい環境になってきています。
言い換えると自宅にいながらでも多くの趣味を体験できます。
・趣味なんか特にないよ…
という方も、色々なことを試してみてぜひ自分に合った趣味を見つけてみてください。
午後のリフレッシュ: 短時間の昼寝
素朴な休日には午後のリフレッシュとして短時間の昼寝も取り入れてみましょう。
- お昼ご飯を食べた後は眠くなるんだよね…
そのように感じておられる方は多いかと思います。
実は人間の睡眠リズム的に午後2時ごろに眠たくなるのは自然なことなので、眠くなることに罪悪感を抱く必要はないんです。(7)
昼寝の時間が長かったり、時間が遅かったりすると夜の睡眠に影響が出てしまうので、午後3時前に20~30分の短めの睡眠をとってみるといいと思います。
・これはリラックスのために必要な時間なんだな
と割り切ってぜひ気持ちよくお昼寝をしてみてください。
まとめ: 自分を癒す休日の重要性
いかがだったでしょうか?
自分を癒すための素朴な休日は、平日に乱れがちな体のバランスをちょっとしたことで整えたりストレスを解消したりするために重要なものです。
「やりたいことを無理のない範囲で」ということが大前提になってくるので、ぜひ自分に合った素朴な休日の過ごし方を見つけてみてください。
関連記事・参考リンク
(1)厚生労働省『健康づくりのための睡眠ガイド2023』
https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf
(2)日本化粧品検定協会『日本化粧品検定 2級・3級対策テキスト コスメの教科書』
(3)厚生労働省『健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023』
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001171393.pdf
(4)環境省『データで見る国立公園の健康効果とは?』
https://www.env.go.jp/nature/nationalparks/pick-up/health/
(5)鈴木祐『科学的な適職』
(6)厚生労働省『ストレスとうまくつきあう』
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/information/2010_kokoronokennko_2.pdf
(7)厚生労働省『健康づくりのための睡眠指針検討会報告書』
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2003/03/s0331-3.html