- 素朴な疑問は「自然に浮かんだ単純な疑問」のこと
- 簡単な状況と簡単な疑問文で素朴な疑問は伝わる
- 素朴な疑問の英語表現を練習する方法は色々ある
- 素朴な疑問が浮かんだけど英語でどう伝えればいいのか分からない…
皆さんはこのように思った経験はないでしょうか?
旅行や仕事などで海外に行ったときに、
- この食べ物は何?
- 今日は何をする予定だったっけ?
といったような素朴な疑問が浮かぶことは多いと思います。
また、最近はSNSの発達により海外の人とメッセージをやり取りするハードルも下がりました。
- この英語の使い方は合っている?
- この映画を見てどう思った?
など日本にいても素朴な疑問を英語で伝えたいと感じる場面は増えていると思います。
しかし、素朴な疑問を英語で伝えるのはなかなか難しいと私は思っています。
日本での英語の勉強というと読み・書きが中心でしたし、英語と日本語では文法も言語も違うので難しく感じるのは無理もないと思います。
そこでこの記事では、「中学英語の知識は何となくあるんだけど…」という方に向けて、そもそもの素朴な疑問の定義から日常会話で使える英語のフレーズの基礎まで掘り下げて考えてみたいと思います!
素朴な疑問とは?
- そもそも素朴な疑問って何?
普段よく耳にする言葉ですがこのように思われる方もいらっしゃるかと思います。
素朴な疑問は「ある状況で自然に浮かんだ単純な疑問」のことです。
この記事の冒頭でもいくつか挙げさせていただいた通り、
- この食べ物初めて見るけど何なの?
- おはよ~。今日の授業の予定どうだっけ?
という形で日常生活に使われることが多いかと思います。
素朴な疑問は多かれ少なかれ興味を持っている対象に対して浮かぶ疑問だと私は思っているので、
- これは私に関係してくるな
- これを知ることができたら楽しそう!
- 知っているつもりだったけど、それは記憶が怪しい…
といった状況のときに素朴な疑問が浮かびやすいかと思います。
素朴な疑問には様々なメリットもあるので無理のない形で解決してあげることが大切です。
詳しくはこちらの記事に記載しております。
素朴な疑問を英語で表現するポイント
素朴な疑問は「ある状況で自然に浮かんだ疑問」のことなので、疑問を伝えたいお相手とやり取りの背景をある程度共有していることが多いかと思います。
例えば「この食べ物何なの?」という疑問であれば、自分が見たこともない食べ物をお相手と一緒に見ているという状況が予測できます。
このように素朴な疑問をお相手に伝えたいときは何らかの状況をお互いに共有していることが多いかと思います。
そのため、シンプルなフレーズで自分が疑問に思っていることをお相手に分かってもらうことが1番大切だと思います。
もちろんこれはお相手とやり取りの背景を共有していることが前提なので、そうでない場合は簡単な説明を添えるとシンプルな疑問のフレーズを使うことができます。
先ほどの「この食べ物は何?」の疑問をもう一度例に挙げてみましょう。
昼間に出かけていて初めて見る食べ物を口にし、帰宅後に外国の友人にSNSで聞いてみる…という状況だったとします。
その時に急に「この食べ物は何?」というメッセージだけ送られてきても友人はきっと戸惑うと思います。
そこで食べ物の写真と共に「これ初めて見た食べ物だけど何?」と少し状況を詳しく伝えてあげるだけで友人も状況が理解しやすくなりますし、素朴な疑問にも的確な答えが返ってくる可能性が高くなります。
まとめると、素朴な疑問を簡単な英語で表現するポイントは素朴な疑問が浮かんだ状況を共有してシンプルな疑問を投げかけることです。
具体的な表現方法とフレーズ集
日常会話で親しい友人などと話す場合
このように考えると素朴な疑問を英語で表現するときは簡単な状況説明と疑問文さえ分かればいい!…ということになります。
かなりハードルが下がった気がしませんか?
状況説明は場合によって違ってきますが、
- I looked at the food for the first time.(その食べ物を初めて見たよ)
- I watched the movie.(映画を見たんだ)
といった簡単な英語に加えて食べ物や映画の情報を見せるだけでも十分説明ができます。
では疑問はどのように表現すればいいか?
私はよく耳にする5W1Hを少しアレンジすれば十分だと思います。
5W1Hとは「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰が)」「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」という疑問詞の頭文字をとってつけられた言葉です。(1)
ビジネスの世界などではこの6つのポイントに焦点を当てて自分の考えを伝えることで内容が明確になって伝わりやすくなるとされています。
今回はこれを使って簡単な疑問文を作ってみましょう!
私がこの記事で提案させていただく簡単な疑問文はこの形です。
- 疑問詞+be動詞+主格(S)
最低3単語だけでできてしまう疑問文。
これなら会話の中でもすぐに出てきそうじゃないですか…?
では、具体例を挙げてみましょう。
- When is it?(それはいつ?)
- Where is it?(それはどこ?)
- Who is he?(彼は誰?)
- What is it?(それは何?)
- Why is it?(それはなぜ?)
- How is it?(それはどう?)
「When」は「When is it happening?(それはいつ起こるの?)」、「Why」は「Why is it happening?(なぜそれは起こっているの?)」など必要によって動詞を補う必要があるので注意が必要ですが、基本的にはこんな簡単な文章で疑問文は作れるんです!
では、状況説明の文章と一緒に簡単な疑問文をつなげてみましょう。
- I heard you went to the new shop. Where is it?(新しいお店に行ったと聞いたよ。どこにあるの?)
- I looked at a strange food. What is it?(珍しい食べ物を見たんだ。それって何?)
どうでしょうか?
会話ができているように聞こえませんか?
このように簡単な状況説明と短い疑問文の組み合わせで素朴な疑問を英語で伝えることができます。
ビジネスなどでより丁寧に言いたい場合
ここまではどちらかと言えばカジュアルな素朴な疑問の聞き方を見てきました。
しかし、初対面の人と話すときやビジネスで話すときなどより丁寧な表現を求められる場合があります。
そのようなときはどうしたらいいのでしょうか?
こちらのサイトでは英語で丁寧な表現をするときに”Would you~”や”Could you~”を使う方法を紹介しています。(2)
では、これらと先ほどの素朴な疑問を尋ねる表現を組み合わせてみましょう。
私が提案させていただくのはこのような疑問文です。
- Would/Could you tell me+疑問詞+S(主格)+be動詞(~を私に教えていただけませんか?)
この形であれば先ほどの簡単な疑問文を使いつつ、より丁寧な形でお相手に尋ねることができそうです。
では具体例を見ていきましょう。
- Would you tell me where it is?(それがどこにあるか教えていただけませんか?)
- Could you tell me what it is?(それが何か教えていただけませんか?)
このように先ほどの例で挙げた「Where is it?」や「What is it?」を少し変形しただけで丁寧な表現で素朴な疑問を伝えることができました。
ここで注意したいのは「Would/Could you tell me~」を「Where is it?」などにくっつけると主格(S)とbe動詞の語順が入れ替わることです。
慣れていないと間違えることがあるので注意しましょう。
実践!英語で素朴な疑問を伝えてみよう
ここまで素朴な疑問の英語での表現方法を見てきました。
では、実際に使ってみましょう…と言っても海外の方と自分からかかわる機会がある人は少ないでしょうし、ハードルも高いですよね。
なので、ここでは素朴な疑問を英語で表現するための練習アプリやオンラインリソースを3つご紹介したいと思います。
言語交換アプリ
まず1つ目は言語交換アプリです。
言語交換アプリは英語であれば英語を話す人から英語を教えてもらう代わりに、こちらも母語(この記事を読んでくださっている方の多くは日本語だと思います)を相手に教えることを目的とした学習アプリです。
言語交換アプリにはHello Talk(3)やTandem(4)などがあります。
アプリによってメッセージをやり取りしたり、X(旧Twitter)のようなつぶやき機能のようなものがあったり、通話機能があったりするのでお好みに合わせて使い分けていただけばと思います。
ただし、こちらも母語を教える必要があるため少しハードルが高く、ロマンス詐欺などにも注意が必要です。
この点に気を付けていれば実際のやり取りの中で英語表現を知ることができるため有用です。
学習アプリ
2つ目は学習アプリを使うことです。
代表的なものとしてはDuolingo(5)があります。
こちらは1人でコツコツ進めることができるのですき間時間などに自分のペースで表現を学ぶことができるのが魅力です。
こちらでは簡単な文章から複雑な文章の疑問文まで学ぶことができるので基本的な表現の幅は大きく広がると思います。
ただし、実際の人と会話したい…となった時は別の方法と組み合わせる必要があるかと思います。
基礎的な部分を見直したいということであれば効果の高いツールです。
AI
3つ目はAIを使う方法です。
主なAIとしてはChatGPT(6)が挙げられるかと思います。
「You are my friend. Let’s start chatting.(あなたは私の友人です。おしゃべりしようよ。)」というような形でAIに役割とチャットする旨を伝えてあげると返事がきます。
このように、1人でAIとチャットを楽しむことができます。
この方法は「ある程度素朴な疑問の英語表現が分かってきた!でも、実際にやり取りするのは怖い」という方にぴったりだと思います。
アカウント登録の手間があったり、無料では使用制限があったりしますが、使ってみる価値は十分にあります。
まとめ
いかがだったでしょうか?
素朴な疑問を英語で表現するのは意外と簡単にできること、練習する方法も色々あることが伝わっていれば嬉しいです。
日本語がそうであるように、英語でも文章が一字一句正確でなくても伝わります。
ぜひ失敗を恐れず自信をもってトライしてみてください。
関連記事・参考リンク
(1) HRプロ編集部『「5W1H」とは? 意味やビジネスでの使い方、例文を簡単に解説』
https://www.hrpro.co.jp/series_detail.php?t_no=3844
(2)kiminiブログ『英語の【敬語】表現を知ってる?ビジネスシーンで役立つ丁寧な表現を習得しよう!』
https://kimini.online/blog/archives/23667
(3)Hello Talk
https://www.hellotalk.com/ja
(4)Tandem 言語交換アプリ
https://tandem.net/ja
(5)Duolingo
https://ja.duolingo.com/
(6)ChatGPT
https://chatgpt.com/