- 素朴な人になるための一歩として感謝の気持ちを持つことも重要
- 感謝の気持ちを持つことで人間関係にもメリットがある
- 感謝の気持ちに気付きできることから行動してみることが素朴さへとつながる
「素朴な人って素敵だと思うんだよね」
このような言葉を聞いたことはないでしょうか?
素朴な人はありのままの自分で必要以上に飾らない人のことです。
素朴な人は現代の恋愛においても素直さなどの点から理想とされることが多いです。(1)
職場や食事の場など人間関係が絡む場でも自然な印象を与える素朴な人は好感を与えることが多いです。
そんな素朴な人を目指すために意識できることを7つのポイントとして過去の記事にまとめました。
その中で「感謝の気持ちを忘れない」というポイントをご紹介させていただいています。
自然に感謝の言葉が出てくる人って素敵ですよね。
いくらありのままの自分を見せていても態度や言葉遣いが悪いとイメージが落ちてしまいます。
しかし、急に「感謝の気持ちを持て」と言われても難しいのが事実です。
そこで、今回の記事ではどのようにすれば自然と感謝の気持ちを持つことができるようになるか深堀していきたいと思います。
感謝の気持ちを育む重要性
感謝の気持ちを育むための具体的な行動例を挙げていく前に、感謝の気持ちを持つとどのようなメリットがあるのか知っておきたいところです。
感謝の気持ちを自然と出せる人は好印象を与えそう…というイメージはあるかと思いますが、実際に感謝の気持ちは人間関係を円滑にすることに役立ちます。
同棲しているカップルにおける調査では、お互いに感謝の気持ちを持つことによって翌日のつながりや関係性の満足度が上昇したようです。(2)
また、感謝の気持ちをお相手に示すことによって助けを受けやすくもなります。(3)
人間関係の維持の他、自分が困ったときに他者から手を差し伸べてもらいやすくなるという面からも感謝の気持ちを日頃から持つようにすることは重要なことであると言えます。
感謝の心を日常的に持てるようにすると日常の中から豊かさを見つけられるようになるので意識しなくても自然体でいることに満足できるようになります。
常日頃から自然体でいることで変に見栄をはる必要もなくなり、シンプルな素朴な人になることにつながるでしょう。
具体的な行動
感謝の気持ちを持つことの重要性と、感謝の気持ちがどのように素朴さにつながっていくかを確認したところで具体的な行動を考えていきたいと思います。
日々の小さなことに感謝する
感謝の気持ちを伝えるためには、まず「ありがたいな~」と思える家族や友人などの行動に意識的に気付くことが大切です。
最初は意識していかないとなかなか感謝できるお相手の行動に気付かないかもしれませんが、習慣化できれば無意識に感謝の気持ちを持てるようになるはずです。
「どうしても日常生活の中では感謝できる行動に意識を向けるのを忘れちゃう」という方は日記やスマホのメモなどに簡単な記録をつけてみるといいかもしれません。
感謝の気持ちを日常的に記録するには意識的に「ありがたかったな~」と思う行動を振り返る時間をとることが必要なので、記録をつける時間を決めておくと忘れることなく感謝の気持ちに目を向けることができます。
また、感謝の気持ちを記録につけることは自身の幸福度の上昇にもつながります。(4)
「自分の幸せのため!」という形で割り切らないと記録化までは難しいかもしれませんが、ぜひ日々の生活の中で小さなことにでも感謝の気持ちを向けてみてください。
相手に感謝の言葉を直接伝える
自分の中で感謝の気持ちに気付くことができたら、気付いた気持ちをお相手に伝えてみましょう。
感謝の気持ちを伝えることによって人間関係の維持に役立ったり、困っているときに助けてもらいやすくなったりとメリットが多くあります。
感謝の気持ちを伝えることには一般的にはメリットが大きいですが、軽々しく頻繁に感謝の言葉を伝えたり、形式的に感謝の言葉を伝えたりする際には注意が必要です。
頻繁な感謝は感謝の気持ちの重みを減らしてしまうかもしれませんし、お相手に「私も感謝し返さなくては…」というプレッシャーをかけてしまうかもしれません。
形式的な感謝の言葉を繰り返すだけだと「この人はうわべだけの人だ」という形で信頼を損ねてしまうかもしれません。
自分が心から感謝していることを丁寧に伝えることが感謝のメリットを最大限に引き出してくれます。
他人を助ける行動を通じて感謝を示す
「言葉で感謝の気持ちを伝えると言っても私は口下手だからなぁ…」
そのような方はぜひ行動でお相手に感謝の気持ちを伝えてみてください。
お相手が困っているところにちょっとしたサポートの手を差し伸べたり、気配りをしてみたりすると普段の感謝の気持ちやお相手を大事に思っていることが伝わるかと思います。
また、行動での感謝は言葉とはまた違ったインパクトをお相手に与えてくれます。
感謝の気持ちをすぐに伝える時には「ありがとう」といった言葉をかけてあげるのが1番だと思いますが、行動での感謝は「〇〇をしてもらった」という形でお相手の記憶に残りやすくなります。
即効的な面は言葉での感謝に劣るかもしれませんが、長期的にいい関係を築きたい時には行動での感謝は有効な手段になってくるでしょう。
自分自身に感謝する習慣をつける
「いやいや、そんなこと言われても他人に感謝を伝えるのは恥ずかしい」という方は自分に対して感謝の気持ちを向けてみましょう。
仕事や勉強をしたり努力したりしている自分に対して「ありがとう」と少し感謝の気持ちを向けてみてください。
自分自身に優しくする練習をすることで、いざ他者と向かい合った時に自然と優しさが向くようになります。
また、自分自身に感謝することで自分自身の価値観を再認識し「ありのままでいいんだ」という感覚を身に着ける役に立つかもしれません。
他者に対して感謝するのはハードルが高いと感じる人は、ぜひ自分で練習をしてみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
感謝の気持ちを持つことは人間関係を築く助けをしてくれ、素朴な人に近づくための一歩にもなります。
習慣的に感謝の気持ちを持てるようになるためには時間がかかるかもしれませんが、小さなことから積み重ねていってみてください。
参考文献・リンク
(1)ゼクシィ縁結びエージェント『好きな異性のタイプ、性格・見た目・行動TOP5を紹介!好きなタイプの答え方も指南』
https://zexy-en-soudan.net/column/recommend/469.html
(2) Algoe, S. B., Gable, S. L., & Maisel, N. C. (2010). It’s the little things: Everyday gratitude as a booster shot for romantic relationships. Personal Relationships, 17(2), 217–233.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1475-6811.2010.01273.x
(3) Bartlett, M. Y., & DeSteno, D. (2006). Gratitude and Prosocial Behavior: Helping When It Costs You. Psychological Science, 17(4), 319–325.
https://journals.sagepub.com/doi/10.1111/j.1467-9280.2006.01705.x
(4) Emmons, R. A., & McCullough, M. E. (2003). Counting blessings versus burdens: An experimental investigation of gratitude and subjective well-being in daily life. Journal of Personality and Social Psychology, 84(2), 377–389.
https://psycnet.apa.org/doiLanding?doi=10.1037%2F0022-3514.84.2.377